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エクセレント農協探訪記

北海道・北竜町農協
出色の営業センスで独自販売を行い生産者にフィードバック

農協組合長も、園芸地帯とコメ地帯でタイプが分かれるようだ。前者には営業センスを持ち合わせたタイプが多く出てくるようだが、後者はどちらかといえば行政追随型のタイプが多いように見受けられる。その理由は果たして何だろうかと考えあぐねていると、コメ行政の特殊性に行き着くような気がした。つまり、コメには各種補助金があって、営業センスのような回りくどいことに力を入れるより、行政追随で補助金をバッチリとしとめた方が農協経営にプラスとソロバンをはじくからであろう。むろん行政と喧嘩しては何のメリットもないので、余計に大人しいタイプの組合長が出てくる。そんな事情も働くのかもしれない。
 農協組合長も、園芸地帯とコメ地帯でタイプが分かれるようだ。前者には営業センスを持ち合わせたタイプが多く出てくるようだが、後者はどちらかといえば行政追随型のタイプが多いように見受けられる。

 その理由は果たして何だろうかと考えあぐねていると、コメ行政の特殊性に行き着くような気がした。つまり、コメには各種補助金があって、営業センスのような回りくどいことに力を入れるより、行政追随で補助金をバッチリとしとめた方が農協経営にプラスとソロバンをはじくからであろう。むろん行政と喧嘩しては何のメリットもないので、余計に大人しいタイプの組合長が出てくる。そんな事情も働くのかもしれない。

 北竜町農協の黄倉良二組合長は、どちらかといえば、前者のタイプに属する。コメ地帯の組合長には珍しいタイプである。東京や大阪の消費地へ営業活動にドンドン出かければ、新しいものに果敢にチャレンジする。風貌も、田舎のオッサンのイメージではない。背広にネクタイをピシッときめた商社の営業担当重役を思わせるような貫禄だ。

 それもそのはず。黄倉組合長のルーツを聞けば、大阪ということだ。曾祖父が大阪のコメ屋さんで奉公をしていて、一念発起をして北海道への入植に参加したという。もう百年近くも前のことである。黄倉組合長の言葉からは、大阪弁こそ聞かれないが、浪速商人の血が脈々とつがれているようだ。

 余談だが贔屓の野球チームも、阪神タイガースである。12年前に優勝した時のウィスキーを未だにしっかりと持っているとのことだ。

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