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今月の数字

9%(日本のミルク市場に占める豆乳の割合)

米国で、牛乳代替品市場が拡大している。手作りのアーモンドミルクなども人気で、牛乳代替品市場は23億ドルと5年前に比べ50%増加したそうだ。ミルク市場のシェアは今でも牛乳が87%を占めているが、アーモンドミルクや豆乳等の植物性ミルクも拡大傾向で、今後5年間でシェアは20%に増えると予想されている。
日本でも、植物性ミルク(豆乳)の消費が増加している。牛乳生産量が309万779キロリットルに対し、豆乳等の生産量は33万9,281キロリットルと、シェアはミルク全体の9%に過ぎないものの、生産量の伸びは5年前の32%増を示している。特に、成分無調整豆乳は9万304キロリットルと数量はまだ少ないものの、5年前の2倍に増えている。成分無調整豆乳を購入するのは40~60代に多く、カイワレや地場野菜、生ショウガなどと併買する健康志向の顧客が購入するという特徴があるようだ。
豆乳は過去に2回のブームがあった。第1次ブームは、1979年の紀文による豆乳の開発に端を発した。水産練り商品を販売していた同社は夏場のたんぱく質提供として豆腐事業を考えたものの、中小企業の多い業界への進出が規制されていたことから豆乳に転換し、米国に技術者を送って大豆たんぱくの研究を行なって商品化した。しかし、すぐには商品が売れず、80年代初めの高度成長後の健康意識の高まりとともに、血圧の上昇抑制や骨粗しょう症への予防といった豆乳の機能性が注目されるようになってやっと人気に火がついた。2000年頃から始まった第2次ブームでは、豆乳の青臭さが除去されて人気が定着した。そして、第3のブームは、日常的に飲用する牛乳の代用品として無調整豆乳の定着が進んだ。

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